FPがブログで解説【知らなきゃ損する医療保険の保険料支払い方法】

OHTER

終身医療保険の保険料支払い方法について

毎月口座から落ちている

医療保険の保険料。

毎月の事だしもはや払っている

感覚すらない。

このような方がほとんどではないでしょうか。

実はFPの自分もそうなんですけどね。

そんな医療保険の保険料ですが実は色んな支払い方が選べるのをご存じですか。

今回は医療保険の保険料支払い方法についてFPがブログで分かりやすく解説します。

保険は知らずに損している事がよくあります。

これから医療保険の加入を検討されている方。

是非自分にあった保険料の支払い方法を選んで下さいね。

保険料と保険金の違い

保険料の支払い方法の話をする前に保険料保険金の違いについて触れておきましょうか。

  • 保険料:保険会社に支払うお金
  • 保険金:保険会社から貰えるお金

意外とこの違いを分かっていない方が結構おられます。

以前にこんな相談を受けた事があります。

支払いがキツイから保険金

下げて欲しい!

<strong>MACK</strong>
MACK

イヤイヤ!

保険料でしょ!!

って思いながら聞いていましたが。

まずは初歩の初歩である保険料保険金の違いをしっかり理解しておきましょう。

支払い方法「終身払い」と「払い済み」

保険会社によっては終身医療保険の支払い方法を終身払い払い済みかを選ぶことが出来ます。

終身払いは定額払いと呼ばれる事もあります。

ここでは終身払いと統一させていただきます。

ちなみに終身医療保険とは一生涯の保障がある医療保険の事です。

途中で保障が切れない医療保険の事ですね。

では終身払い払い済みについて詳しくみていきましょう。

終身払いとは

一生保険料を支払う払い方です。

自身で「途中で解約します」と言わない限り死ぬまで一生保険料を払い続ける支払い方法ですね。

この終身払いで保険料を払っている方が多いのではないでしょうか。

その理由は保険料の支払い方法は終身払いしかないと勘違いしている方が多いからです。

また、終身払い以外の払い方があるにも関わらず、保険屋さんから説明や提案を受けていないケースもありますね。

払い済みとは

保険料を一定期間で払い終える払い方です。

  • 例えば60歳で払い終える
  • 中には2年で払い終える

そんな方もいらっしゃいます。

もちろん終身医療保険なので保険料を払い終えてからも保障は一生涯死ぬまで続きます。

保険料を払い終えてからは保険料の支払い無しで医療保障が持てるのです。

続いて終身払い払い済みのメリット・デメリットをみていきましょう。

医療保険の保障内容は下記を基準とさせていただきます。

  • 保険料は一生上がらないタイプ
  • 入院・通院5,000円
  • 手術・放射線付
  • 掛け捨てタイプ

保険料は実際のとある保険会社の保険料を使用しています。

終身払いのメリット・デメリット

まずは終身払いのメリット・デメリットを解説していきましょう。

終身払いのメリット

こちらが終身払いのメリットです。

終身払いのメリット
  • 月々の保険料が安い
  • 途中で保険の見直しがしやすい

終身払いは一生保険料を払う、つまり長期のローンを組んで保険商品を買うと言う事です。

日本の平均寿命、男性が81歳、女性が87歳とした場合。

30歳男性が新たに終身医療保険を終身払いで加入したら

保険商品を51年ローンで買う

と言う事になります。

長期のローンである為月々の保険料は安く抑えられます。

終身払いは月々の保険料が安い為、途中で保険の見直しや新しい保障への切り替えもしやすいというメリットもあります。

ただ、途中で切り替える時は保険料が高くなったり減る保障があったり場合があるので注意しましょう。

終身払いのデメリット

続いて終身払いのデメリットについてです。

終身払いのデメリット
  • 支払総額が増えるケースがある(長生きした場合)
  • 保険料を一生払い続けないといけない

終身払いは月々の保険料も安く、支払総額も払い済みより安く抑えられます。

しかし死ぬまで一生払い続ける払い方の為、長生きすればするほど支払総額が増えます。

月々の保険料が安いとは言えチリも積もれば山となるですね。

30歳男性の場合(平均寿命81歳で計算した時の支払総額)
  • 終身払い:2,630円/月×12か月×(81歳-30歳)=1,609,560円
  • 60歳払い済み:4,635円/月×12か月×(60歳-30歳)=1,668,600円

平均寿命で計算しても終身払いの方が支払総額は抑えられますね。

しかし人生100年時代と言われる昨今。

今の平均寿命より長く生きた場合(83歳まで生きた時)

終身払い:2,630円/月×12か月×(83歳-30歳)=1,672,680円

男性は83歳で終身払いが60歳払い済みの支払総額を上回りました。

以降、長生きすればするほど終身払いは支払総額が増えていきます。

一生払い続けると言う事は定年後に収入が減り年金生活になってからもずっと保険料を払い続けないといけません。

数千円の保険料なんて年金生活

になっても払っていけるでしょ!

  • 年金生活となり収入が減った時、果たしてこのセリフが胸を張って言えますか?
  • 年金ってたくさん貰えると思いますか?
  • 60歳以降収入を維持もしくは増やせますか?

また、高齢になりお金や口座の管理が出来なくなる、理解力が低下するリスクもあります。

保険は一定期間保険料が支払われていないと失効(保障が切れてしまう)します。

  • お金が口座に入っていなかった
  • 失効前の通知やはがきを見逃していた
  • その内容が理解出来ない

高齢になっていざ保険を使おうとした時に保障が受けられないなんて事にもなりかねません。

もしこうなってしまったら今まで払ってきた保険料が全て無駄になってしまいます。

払い済みのメリット・デメリット

ここからは払い済みのメリット・デメリットについて紹介していきましょう。

払い済みのメリット

こちらが払い済みのメリットです。

払い済みのメリット
  • 長生きすれば支払総額が抑えられてお得
  • 途中で残りの保険料を全額払う事が出来る
  • 老後収入減少時に保険料支払いがなくなる

払い済みは今の平均寿命よりも長生きすればするほど得です。

一定の年齢や期間で保険料を払い終える為、契約時に支払額が決定しそのままの保障ならそれ以上の保険料を払う事はありません。

退職金などのまとまったお金が入ったりお金に余裕が生まれた時に残りの保険料をまとめて払い終える事も出来ます。

老後の収入減少時には保険料の支払いが終了し一生涯の保障が持てるため安心ですね。

お金を払い終えているため保険料の払い忘れによる失効(保障が切れる)の心配もありません。

払う済みのデメリット

ここからは払い済みのデメリットです。

払い済みのデメリット
  • 月々の保険料が割高
  • 短命だと損
  • 保険の見直しがしにくい

払い済みは月々の保険料は終身払いよりも割高です。

30歳男性の場合
  • 終身払い:2,630円/月
  • 60歳払い済み:4,635円/月

結構高いですね。

短命だとただ月々高い保険料を払っただけになってしまいます。

また保険の見直しや新しい保障に切り替えにくい事も払い済みのデメリットです。

例えばあと1年で保険料の支払いが終わってもうすぐ一生涯の保障が手に入る。

そんな時に保険の見直しや切り替えって勿体なくて出来ないですよね。

どちらの払い方がおすすめ

これらの事を踏まえてどちらがおすすめの払い方なのでしょうか。

月払い保険料を抑えたいなら終身払い

<strong>MACK</strong>
MACK

とにかく月々の保険料を

抑えたい方は終身払い

今の平均寿命で計算すれば支払総額も終身払いの方がお得です。

また新しい保険が出たらその都度切り替えたい、見直しをこまめにしたい方も終身払いの方が良いでしょう。

老後の支出を抑えたいなら払い済み

<strong>MACK</strong>
MACK

月々の保険料や支払総額が割高でも

老後の支出を抑えたい方は

払い済みででしょう!

60歳払い済み、定年が65歳に延長される事を見越して65歳払い済みでも良いですね。

もっと短い期間で保険料を払い終えたい方は10年払い済み、5年払い済みなども保険会社によってはあります。

払い済みは保険の切り替えがしにくいデメリットもあります。

しかし、医療保険は登場してから入院、手術の保障は今も変わっておらず今後もこの基本的な保障が大きく変わる事はないでしょう。

今では放射線の保障も基本プランに組み込まれていたりもします。

入院の短期化に伴う通院の増加に備えて通院の保障を足しておけば基本的な保障は切り替えたりしなくても良いでしょう。

この保障が60歳、65歳から保険料を払わずに持てたらご自身やご家族も安心ですね。

まとめ

今回は終身医療保険の保険料支払い方法について解説しました。

終身払い、払い済み、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットをしっかり理解しご自身に合った保険料の支払い方法を選択しましょう。

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