NAS
ニューヨークを代表するラッパーです。
「キング・オブ・ニューヨーク」と言われるヒップホップ界の超重要人物です。
NASとは
日本語読みは「ナズ」。当初は「ナス」だったようですが、2008年頃から「ナズ」で定着したようです。
- ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
- ドラッグの売人をしていた経験がある。
- 1991年Main Source(メイン・ソース)の「Live At The BBQ」、3rd Bass(サード・ベース)の「Back To The Grill」の客演で大きなインパクトをシーンに残す。初めて「Live At The BBQ」を聴いた時はこの曲はNASの曲だと思いました。
- 1994年デビューアルバム「Illmatic」をリリース。
- JAY-Zと揉めていた時期がありましたね。あんなに揉めていたのにいきなりJAY-Zのライブステージ出てきて和解した時はビックリしました。
これくらいにしておきましょうか。
とにかくヒップホップを聴く上で外す事の出来ない最高のラッパーです。
サッカーで言えば、ロナウド、メッシみたいな感じでしょうか。
アルバム「Illmatic」について
NASオススメの一枚はこのデビューアルバム「Illmatic」です。
洋楽ヒップホップのオススメの一枚もコレで良いぐらいです。
ヒップホップ史上最高傑作と言っても過言ではない名盤です。
収録曲も名曲揃いです。
GoogleでNASって打ったら自動的に「Illmatic」って出てきますからね。
何がすごいってまずプロデューサー陣。
PETE ROCK、DJ PREMIER、LARGE PROFESSOR、Q-TIPらそうそうたる面子がトラックを提供しています。
PETE ROCKとDJ PREMIERの二人が参加してるってだけで自分はテンション上がります。
当時、西海岸のヒップホップが人気だった頃、東海岸のヒップホップに目を向けさせるきっかけとなったアルバムです。
デビューアルバムが凄過ぎたもんだから、「NASはIllmatic以降、良いアルバムを作っていない」なんてディスられる事もあったそうです。
こんなのただの負け惜しみと言うか言いがかりですね。
あまりにも名盤過ぎてドキュメンタリー映画や書籍がリリースされる程です。
洋楽ヒップホップ初心者の方は是非とも抑えておいていただきたい1枚です。
NASの特に好きでおすすめの曲3選
個人的には90年代の曲が好きでおすすめです。
独断と偏見で3曲選んでみました。
The World Is Yours
紹介したデビューアルバム「Illmatic」に収録されているPETE ROCKプロデュースの曲です。
NASの渋いラップ、そしてピアノの音とスクラッチの入ったこれまた渋いトラックが印象的な1曲です。
The Message
2ndアルバム「It Was Written」に収録されている曲です。友達の家でずっと流れていて好きになった曲です。
映画「レオン」の曲でお馴染みSting(スティング)の「Shape of My Heart」をサンプリングしていてとても聴きやすい1曲です。
「It Was Written」は全米初登場1位で300万枚売り上げましたが、R&Bっぽいって批判されたりしてNAS本人も失敗って言ったみたいです。
確かに「The Message」はR&Bっぽい気もしますね。
Nas Is Like
3rdアルバム「I Am…」に収録されているDJ PREMIERプロデュースの曲です。
DJ PREMIERのトラックはやっぱりカッコイイです。
NASのリリック
NASの5枚目のアルバム「Stillmatic」収録の「Ether」って曲。
当時揉めていたJAY-Zをディスした有名な曲です。
イントロの銃声がヤバイです。
この曲でNASはJAY-Zに対して「エイズ検査の結果待ち。お前は陽性じゃない」とラップしています。
NAS的には「陽性=ヤバイ」、「陰性=ヤバくない」、つまり陽性じゃないお前は「ヤバくないごくごく普通のヤツ」じゃねーかって例えだそうです。
この言い回しが深いですね。
NASのリリックは文学的で深すぎてアメリカ人でも理解出来ない事があるらしいです。
まとめ
NASの名曲は他にもたくさんあります。
人によって好きな曲は違うと思いますが、それはそれで面白いですね。
自分も知らない曲はあります。2000年代以降の曲は特に。
今回の記事がNASの曲やヒップホップを聴くきっかけになったり、お気に入りの曲と出会うきっかけになったら嬉しいですね。
コメント